「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、北海道・青森県・岩手県・秋田県に所在する縄文時代の集落や墓地、祭祀・儀礼の場である捨て場や環状列石など17の遺跡から構成されている文化遺産です。 人々は環境の変化に適応しながら長期間にわたり、採集・漁労・狩猟による定住生活を営み、土偶や環状列石、墓地にみられるように複雑な精神文化を育みました。縄文遺跡群は、1万年以上にわたり続いた縄文文化の変遷を示す一連の資産として、重要な役割を果たしています。 先史時代の人々の農耕社会以前の生活の在り方を示すものとして、その顕著な普遍的価値が認められ、「北海道・北東北の縄文遺跡群」は2021年7月27日に世界文化遺産へ登録されました。