田小屋野貝塚は縄文時代前期から中期(約6,000~4,000 年前)を中心とした遺跡です。遺跡は台地上に立地し、ヤマトシジミなどの貝殻が堆積してできた貝塚が点在しています。 この貝塚が築かれた当時は、温暖化に伴う海面上昇(縄文海進)の結果、津軽平野の広い範囲に海域あるいは湖沼域が広がっていたと考えられています。 貝塚の出土品からは、縄文人たちが集落の眼下に広がる水域から様々な食料を手に入れていたことが分かります。日本海側では数少ない貝塚として、1944(昭和19)年に亀ヶ岡石器時代遺跡とともに国の史跡に指定されました。